このたび第11回日本泌尿器病理研究会学術集会を東京で開催させていただく運びとなり、大変光栄に思います。
この研究会は病理医と泌尿器科医がお互い常日頃から持っている「モヤモヤ」について腹を割って本音をぶつけあう場を提供するという、非常に重要な役割を担っているものと理解しています。双方とも言い分、正義、rationalityがあります。認識をすりあわせ、疑問をクリアにすることこそがお互いの存在価値を高め、それがひいては患者さんの幸せにつながると信じています。
今回のテーマは、「泌尿器病理 これまでとこれから われわれはどこへ向かうべきか」とさせて頂きました。泌尿器科領域でも取り扱い規約や診療ガイドラインの改訂が進んでおります。WHOの改訂もありました。これらははたして正しい方向に向かっているのか、われわれはどこへ向かうべきなのか、ということをいま一度少し立ち止まって考えてみたいと思います。
一般演題として、「泌尿器病理に関連のある症例や研究」と「テーマに関連する症例や研究」など広く募集いたします。また、共催セミナーとして本研究会のテーマにふさわしい教育講演、特別講演を企画しています。
開催場所はこの研究会の創設期の初心に戻り、改装されて再び使用出来るようになった慈恵会医科大学の講堂としました。
万全の体制で皆様をお迎えする準備は整っております。是非ともface to faceでの議論の醍醐味を存分に味わって頂ければと思います。
たくさんの皆様にお目にかかれることを楽しみにしております。
会長: 杉元 幹史(香川大学医学部泌尿器科学)
渡邊 麗子(聖マリアンナ医科大学病理学)